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にいさんなう!【登録タグ KAITO に 初音ミク 墨汁P 曲 替え歌 鏡音リン】 作詞:墨汁P 作曲:オワタP 編曲:オワタP 唄:初音ミク・鏡音リン・KAITO 曲紹介 墨汁Pによる「リンちゃんなう!」の替え歌。 「兄さんなう!」の替え歌は本作以外にも(兄さん=KAITOであるものも、そうでないものも合わせ)いくつかある。 歌詞 (色分け:ミク、リン、二人、KAITO) 兄さんなう! 兄さんなう!! 兄さん兄さん兄さんなう!!! 兄さんなう! 兄さんなう!! 兄さん兄さん兄さんなう!!! 兄さんなう! 兄さんなう!! 兄さん兄さん兄さんなう!!! 兄さんなう! 兄さんなう!! 兄さん兄さん兄さんなう!!! (^ω^≡^ω^) おっおっおっおっ にいさんをぎゅーぎゅーしたいな 真っ赤になってるのを押さえ込んでぎゅーってしたいな って言うか逆でもいいよ むしろそっちがいいとかなんとか 兄さんと二人で買い物に行くことになって 何でもない顔で「デートだねー」って言って、「そーだねー(棒」って感じで軽くあしらわれたい。 兄さんの本体がマフラーなのは皆さんご存知でしょうが 朝、こっそりはずしてみて、どうなるのかなとwktkしてたところ 一向に起きる気配がなくマジ泣きしそうになり、 でも「うそうそ冗談だよ」って、投げ飛ばしてもいいですよね。本体を。 (^ω^≡^ω^) おっおっおっおっ 兄さんをなでなでしたい。 なでなでされ慣れてない兄さんがもじもじするのを見て、 さーらーにーなでなでなでなで… 兄さんにPixivで「KAITO R-***」で検索をかけるのを全力で阻止されたい。 見れないけどね。 ボーマスでは兄さんにリンコスしてもらいたい。 しかし、意外と違和感を発しないおなかのあたりに無意識に目がいってしまい、 「もう着替えていい?」と涙目の兄さんに「じゃぁかわりにブーメランやって」と言って さらに追い打ちをかけたい。というか全力で困らせたい。 (^ω^≡^ω^) おっおっおっおっ 朝起きるといきなりちっちゃくなっていた兄さんに、 動揺しすぎて食事中もおかずやおわんをこぼしまくってしまい、 でっかいお茶碗とか使わせてるのがとても申し訳なくなり 食後、必死にアイスを食べる兄さんを横からいじりたいです。 兄さんなう! 兄さんなう!! 兄さん兄さん兄さんなう!!! 兄さんなう! 兄さんなう!! 兄さん兄さん兄さんなう!!! 兄さんなう! 兄さんなう!! 兄さん兄さん兄さんなう!!! 兄さんなう! 兄さんなう!! 兄さん兄さん兄さんなう!!! (^ω^≡^ω^) おっおっおっおっ 兄さんがいつものように仕事を選べてない現場に出くわして、 その無駄に切れのある兄さんの仕事ぶりをおさめたい。 兄さんがいつもマフラーを巻いているので、 「何で巻いてるの」「あ、アイデンティティーだから…」と、どーでもいい会話をしていたい。 「カイトアペンドかー」ってつぶやいている兄さんに 「マフラーがスケスケだったら裸マフラーできないね」って送りたいけどとりあえずここは、 \KAITOは俺の嫁/とつぶやくことによって一度冷静になって気持ちをリセットすることにします。 (^ω^≡^ω^) おっおっおっおっ 疲れて帰ってきた兄さんがこたつで暖をとっているところに、 スライディングして潜り込み、冷え切った手を押しつけたい。 「に、兄さんが目を閉じて唇をこっちに向けているだとおおおおお落ち着け落ち着けってそんなの無理に決まってるだろ馬鹿!」 …とか一人葛藤している様子を兄さんに見られてしまい、 「うっわまじこれやっべぇ」と思っていたところ「具合でも悪いの?」と本気で心配されてしまい 「だ、大丈夫だよ!?」「そお?でも無理はしないでね」とか本当にごっつぁんです (^ω^≡^ω^) おっおっおっおっ 「大好きだよ」ってメールを兄さんからもらって、ドキッとしたい。 「うっそだぁー」と送ると「ばれた?あぁそうそう前に言ってたアイスなんだけどねー…」 と次々送られてくるメールに、自分のことなんてどうでもよくなりたい。 兄さんなう! 兄さんなう!! 兄さん兄さん兄さんなう!!! 兄さんなう! 兄さんなう!! 兄さん兄さん兄さんなう!!! 兄さんなう! 兄さんなう!! 兄さん兄さん兄さんなう!!! 兄さんなう! 兄さんなう!! 兄さん兄さん兄さんなう!!! 兄さんなう! 兄さんなう!! 兄さん兄さん兄さんなう!!! 兄さんなう! 兄さんなう!! 兄さん兄さん兄さんなう!!! 兄さんなう! 兄さんなう!! 兄さん兄さん兄さんなう!!! 兄さんなう! 兄さんなう!! 兄さん兄さん兄さんなう!!! コメント これ好き^w^ -- 名無しさん (2012-02-17 17 56 25) 追加ありがとう! -- 名無しさん (2012-02-17 17 56 51) 墨汁さんだぁ!いいね! -- 名無しさん (2012-02-17 18 08 59) おおおー!兄さんなう!!!兄さんは俺の嫁ー! -- …あ、でも夫でもいいn(ry (2012-02-17 19 00 37) 兄さんなう!! -- 名無しさん (2012-02-17 19 50 12) ktkr待ってましたwww -- 片音クオ (2012-02-18 02 33 45) こっちも全部大好きだぁぁぁあああ!兄さんなう( ゚∀゚)o彡゜ -- 名無しさん (2012-02-18 19 20 24) こっちの歌詩の方が好きかもww兄さんなう!← -- 李人 (2012-02-25 00 45 52) KAITO天使 -- 通り魔 (2012-02-25 09 21 59) 兄さんなうktkr!! KAITO兄さんは俺の嫁っ← -- アイスだるま (2012-02-29 06 21 02) 兄さんはあたいのよっ!(( -- 名無しさん (2012-03-03 14 09 06) クリスマスの朝起きたらなんと兄さんが枕元に正座してて「for You」なんてマフラーに書いてあるけど気付かないふりしてまずはこのwikiページを鼻から溢れるトマトジュースで赤色に染め上げてから聖夜の奇跡なんて何も信じられなくなりたい -- MOも (2012-03-11 01 15 28) 兄さんなうww -- 名無しさん (2012-03-11 11 14 26) 超ー良い曲! まさしく(女だけど)僕も兄さんなう! -- あるる (2012-03-19 16 21 40) マフラーがアイデンティティーwww -- 如月 (2012-03-25 01 22 12) かわいい!!! -- 名無しさん (2012-03-26 10 57 15) さいこうです^p^ -- 名無しさん (2012-03-26 12 50 58) 墨汁P最高(^p^)兄さんは俺の嫁d((殴 兄さんをhshsしたい← -- アイスだるま (2012-04-04 12 34 06) この曲に同意!! -- 名無しさん (2012-04-04 13 15 24) ブーメランってあれのことかっ!! -- Unnu (2012-04-04 23 17 39) メッチャきょーかん!!神過ぎる。てか、私のKAITO様への要望すべて詰め込まれている!! -- かいと☆ (2012-05-10 22 53 31) にやにやはすはす -- バカイトゎ俺の嫁 (2012-05-12 13 23 07) ↑×11 落ち着けwwwwww -- だんぼ (2012-06-24 16 04 22) メイド兄さんかわいい 照れてる顔メッサかわいい(≧∇≦) -- カイクンラビュー(≧∇≦) (2012-06-24 16 39 41) くそう ミク達がやってるの全部やりたい´з` 叶わない願望。.°(´ó`)·。°←ww -- ® (2012-06-24 17 38 16) アレッ? うちが見たのはリンレンだったよ♪ kaitoハァハァハァ? -- すずきP大好き人間 (2012-07-01 17 41 56) ↑同タイトルの別歌詞がいくつかあるから。このwikiにも3つあるし。リンレンはもんもPのやつ -- 名無しさん (2012-07-02 04 26 33) 兄さんは俺の嫁だ‼‼ -- ボカヲタ (2012-12-08 21 53 08) ↑残念、俺の嫁だ -- にゃお (2013-01-07 13 25 08) 本当にごっつぁんですwww -- KAITOさいこー★ (2013-03-05 20 53 45) Kaitoはうちの嫁!マジ萌える!女だけど。 -- あやのん (2013-06-26 22 59 36) ↑女って萌えるの?www -- ショタって呼ばれました (2013-08-30 16 14 06) 兄さんなう!!! カイトマジ好きです! -- 名無しさん (2014-02-04 21 25 15) KAITOは俺の嫁!!兄さんなう。兄さんなう♪ -- 名無しさん (2014-03-10 22 44 24) やべぇ自分のやりたいことが歌詞通り過ぎて腹痛い・・・兄さんなう! -- 名無しさん (2014-07-25 06 19 05) 嫁じゃなくて婿にしてあげましょうよ -- 名無しさん (2015-10-19 18 15 09) 好きだわあ!!! -- 名無しさん (2018-05-21 21 27 25) 名前 コメント
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さよなら兄さん 文:gatsutaka 注意:ボーカロイドは出てきません 両親が交通事故で死んだ。 葬儀を終えて遺品を整理していたら、兄の遺した物が大量に保管されていた。 兄は勉強もスポーツも万能で、楽器を奏で、絵を描き、詩を作り、歌を作り、およそ創造に関する全てのことで人より秀でていた。 その上で、兄は科学者を目指していた。 兄は15才で死んだ。両親の悲しみは深く、その2年後に僕が生まれた。 両親は僕に兄と字が違うだけの同じ名前を付けようとしたが、それは祖父が止めてくれた。でも両親はよく、特に母は頻繁に、僕を兄の名で呼んだ。 兄が死ななければ僕は生まれなかったとも言われた。 僕はピアノを習い、バイオリンを習い、絵画教室、作文教室にまで通った。 僕は凡庸で、両親の過重な期待はいつも僕を苦しめた。 15才を前にして、両親が諦めた。 僕は兄の呪縛から解放され、僕自身の人生はそこから始まった。 怖かった未来が、僕の手の届く範囲に降りてきたような気がした。 ----- 兄の遺品は年齢毎に整理されていた。小さい頃の絵から、作文、学校のテストも全て。それらを辿ることで、兄の才がいかに優れていたかが改めて分かった。 一番底に手書きの楽譜が添えられた歌詞があり、日付は兄の死の前日だった。僕はその歌詞を読んでその内容に驚愕した。15才の兄は何を見ていたのだろう。 余白にメモが記されていた。 「僕らはアトムの歌を聞き、アポロが飛ぶのを見て育った。遠い先、次の世紀、大人になった僕らは、今想像している未来の自分とのギャップに苦しむのかもしれない。それとも」 ----- 兄さんは「それとも」に続けて何を書くつもりだったの? ありがちではない未来をつかむつもりでいたの? 兄さんだったら今頃スペースシャトルに乗っていたかもしれないね。 それとも、兄さんも本当は未来が怖かったの? 兄さん。僕は兄さんの倍の時間を生きてきたよ。 人並みの恋をして、家庭を作り、家族も増えたよ。 ネットも携帯もパソコンも。 兄さんの知らないことを知り、兄さんが経験しなかったことを経験したよ。 でも兄さんが見ていたものを、僕は今、やっと見ているのかもしれないね。 ----- 最後の歌だけを残して、兄の遺品も全て処分した。 さよならアストロノーツ。 僕はこの歌をボーカロイドに歌わせて、サイハテにいる兄さんに届けよう。 了 (あとがき) 投稿二作目です。 畏れ多くも、小林オニキスさんの「さよならアストロノーツ」をイメージして書きました。この曲は、今10代の人の10年後に向けて作られたそうです。でも、10代は勿論、20代よりも30代、40代の、今の大人のほうがよりじんと来る内容だと思います。こう書くと歳を想像されそうですね。 設定はありがちです(かな?)。その上、「僕」の意識の変化を十分には表現しきれていません。 尚、「兄」の死因は意図的に明示しませんでした。 タイトルから、「兄さん=カイト」と勘違いして読みに来られた方、ごめんなさい。「兄=カイト」「僕=レン」としてもよかったのですが、今の内容でもここへの投稿要件を満たしていますし、そうすることにあまり意味がないと思ったので、やめておきました。 作者:gatsutaka 履歴:2008/09/05 投稿
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アムロ「はあ・・・・」 ロラン「どうしたんですか兄さん。溜め息なんて、らしくありませんよ?」 アムロ「いや、今日は僕にとって天中殺だったなあ、ってね」 ロラン「何かあったんですか?」 アムロ「・・・昼頃だったか、いきなり後ろから『だ~れだ☆』なんて抱きつかれたんだ。直ぐに誰か見当はついた、『ベルトーチカだろ』なんてアダルチックなハグをしたんだ・・・・・クェスだった」 ロラン「・・・うあ」 アムロ「生まれて初めて『変態!』って言われた・・・」 ロラン「兄さん・・・」 アムロ「公園のベンチで軽く凹んでると、視界にミニスカ履いた生足が飛び込んできて、『アムロさん?』と声掛けてきた・・・」 ロラン「・・・・」 アムロ「チェーンだとNTの勘で判断して彼女の腰を掴んで柔らかいお腹に顔を押し付けたんだ・・・・メイリンだった」 ロラン「普段そんなことしてるんですか?」 アムロ「最近あの二人の声おんなじなんだよ・・・コホン、で、『キャ~~~ッ!!』なんてマジもんの悲鳴あげながら走り去ったメイリンを追いかける気力も無いところに」 ロラン「まだあるんですか」 アムロ「遠目に特徴的な髪型が見えて思わずガバッと抱きついて『クスコた~ん!!』てやったら」 ロラン「ハマーンさんだったと」 アムロ「いやもう効いた効いた。ブライトの修正なんてめじゃない。思わず新しい世界にイキかけたよ」 ロラン「兄さん・・・(涙)」 マイ「う~ん」 シロー「15年振りだな、アムロ兄さんが白眼で体操座りしながら惚けてるの」 ロラン「そっとしておいてあげて下さい、兄さんは今ハートブレイクなんですから」 69 名前:通常の名無しさんの3倍 :2008/12/06(土) 21 17 26 ID ??? ユウ「…………」 シロー「ユウさん!?どうしたんですか?」 ユウ「…………」 シロー「アムロ兄さんですか?その……今……死んでて。」 ユウ「…………」 シロー「あ、はい…兄さ~~ん」 アムロ「やぁ、しろーにゆうさんじゃないか。なんだい?」 (声に抑揚がなく、白目) ユウ「…………」 アムロ「何っ!?猥褻行為で連行!?」 シロー「に、兄さん……きっとあれですよ……」 ユウ「…………」 アムロ「く、クェスとハマーン先生が被害届けを……?な、なんて事だ……」 ユウ「…………」 シロー「あ…に…兄さ~ん……連れていかれちゃった……」 ロラン「良い薬ですよ……最近調子に乗ってましたからね……」 ジュドー「うひょぉ、ローラちゃんこわ~~い」 ロラン「ギロッ」 ジュドー「すみませんでした、ロラン兄さん」 シロー「……ま、良いか…」
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460 名前: ボクと兄さんと兄さんの彼女と 投稿日: 2007/09/09(日) 19 27 14.31 ID WK8RQyZb0 恋愛には壁はつきもの。 そうは言っても、ボクの恋の障壁はあまりにも高かった。 その人に恋をしているとはっきり確信したのは、ボクが小学生の時だった。 その人は近所では有名人で、ボクの小学校でもよく話題に上る程だった。 先生を二階から投げ飛ばしたとか、暴走族二十人相手に一人で乱闘したとか……。 そういう噂ばかり立っていて、それだけ聞くととても恐ろしい人という想像をしてしまうと思う。 でもボクは知っているんだ。本当はとても優しい人なんだということを。 461 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿 日: 2007/09/09(日) 19 27 50.09 ID WK8RQyZb0 ボクが不良たちにからまれた時、真っ先に助けてくれたのはあの人だ。 風邪にかかった時、背中におぶってもらい、病院まで送ってもらったこともある。 いつからその人のことを好きだったのか、わからないくらい、大好きだ。 でも、さっきも言ったけど、ボクの恋の障壁はあまりにも高い。 だって、その人はボクの実の兄で、ボクはれっきとした男だから――。 ――ボクと兄さんと兄さんの彼女と 462 名前: ボクと兄さんと兄さんの彼女と 投稿日: 2007/09/09(日) 19 30 55.36 ID WK8RQyZb0 ボクはよく女の子と間違えられる。 髪は結べるくらいあるし、体の線が細く、背が低い。体毛は見えないくらい薄い。 顔はまるっきり女顔で、中学生になって学生服を着るまで、他のクラスだった人にずっと女だと思っていたと言われた。 でも見た目だけじゃなくて、ボクは中身も女だ。 普通の人と違うことは、昔からわかっていた。 ボクは女の人からよくモテて、告白された回数は両手で数えられない程であった。 もちろんそれらは全て断った。友達ならいざ知らず、恋人は絶対男だと思っている。 ざらざらの肌、かちこちの筋肉質の腕で、ぎゅっと抱きしめて欲しい。 汗の匂いや、ヒゲのそり跡まで、何から何まで魅力的に見えた。 463 名前: ボクと兄さんと兄さんの彼女と 投稿日: 2007/09/09(日) 19 33 24.55 ID WK8RQyZb0 何の因果か、さっきも言ったけどボクは女の人にモテる。 年上の女性から何度か童貞を奪われそうになったこともある。 その度にボクは全力で逃げ出して、今の今まで童貞を守ってきた。 それもこれも、十七歳で女体化する為だ。 ボクが女になれば、壁を一つ乗り越えたことになる。 自己紹介をしてなかったね。ボクの名前は桂木葵(かつらぎ あおい)。 今年十五歳になる、中学三年生だ。 ボクが恋している相手、ボクの兄さんの名前は桂木健一(かつらぎ けんいち)。 高校二年生で、今は家を離れて一人暮らしをしている。歳はもう十七歳だ。 464 名前: ボクと兄さんと兄さんの彼女と 投稿日: 2007/09/09(日) 19 35 10.93 ID WK8RQyZb0 兄さんが女体化してしまうのではないかと少し心配だったけど、誕生日の日に電話すると、ちゃんと男の兄さんが電話口に出て、ほっとした。 兄さんは女の人にモテないらしい。何かある度にいつもボクが羨ましいとぼやいていた。 世の中の女は人を見る目が無い。でもボクに取っては好都合だ。 ボクが女体化するまであと二年。世の中には十五歳とか十六歳で早期女体化する人もいるけど、確率は限りなく低い。 とりあえず十七歳で女体化することを目指して、ボクは今密かに女を磨いている最中である。 休日には女物の服を着たり、セーラー服のコスプレで街を歩いたりしている。 今まで幾度となくナンパされた。それは傍目には女の子に見えているということだ。上出来上出来。 465 名前: ボクと兄さんと兄さんの彼女と 投稿日: 2007/09/09(日) 19 37 40.07 ID WK8RQyZb0 でもこうやってあと二年もの間、待つことなんてボクには出来なかった。 今すぐ兄さんに抱きしめて欲しい。キスして欲しい。その後だって……シテ欲しい。 夢に出てきた兄さんと、口では言えないようなことをしてしまったこともある。 日に日に兄さんへの想いはつのっていくばかりだ。 ボクはもう、限界だった。 466 名前: ボクと兄さんと兄さんの彼女と 投稿日: 2007/09/09(日) 19 39 19.26 ID WK8RQyZb0 ある日の平日、学校へ行くフリをして家を出たボクは、近くの公園にある女子トイレの中へと入った。 うざったい男物の学生服を脱ぎ、友達のお姉さんから借りたセーラー服に着替える。 これは兄さんの学校のセーラーと同じものだ。これで学校に潜り込むことが出来るはずだ。 前髪を髪留めして、ワックスをつかってボリュームを出す。こうするだけでボブヘアがぐっと女の子らしくなる。 トイレの鏡を使って、化粧ポーチを取り出し、最期の仕上げに入った。 十分後、ボクは見事な変身を遂げることが出来た。どこからどう見ても、女の子だ。 これなら兄さんはボクに振り向いてくれるかもしれない。 いや、ひょっとすると凄い展開になったりして……。 467 名前: ボクと兄さんと兄さんの彼女と 投稿日: 2007/09/09(日) 19 41 03.49 ID WK8RQyZb0 ※妄想です。 あ、葵……! どうしてここにいるんだ! それにその格好……。 健一兄さん! ボク、どうしても貴方に会いたかったの! 葵……お前……。(健一、ぎゅっと葵を抱きしめる) 兄さん……。(葵、濡れた瞳で健一を見上げる) (二人の視線がぶつかる。目を閉じる葵。健一は葵に優しくキスをする) 大好きだよ……兄さん……。 俺も……大好きだ……。 469 名前: ボクと兄さんと兄さんの彼女と 投稿日: 2007/09/09(日) 19 42 43.90 ID WK8RQyZb0 ……何考えてんだボクは。でも本当にそんなことになっちゃったら……。 自然と顔がにやけてしまう。ありえないと思いつつも、期待してしまう。 この時まだボクは浮かれていた。この後、世界がひっくり返る程の事件が起ころうとは知らずに。 時刻はまだ朝の八時半。今から駅に行き電車で行けば昼休みの時間には兄さんのいる高校へつく。 高揚感でスキップでもしたい気分だったが、それを抑えて、駆け足で駅へと急いだ。 470 名前: ボクと兄さんと兄さんの彼女と 投稿日: 2007/09/09(日) 19 44 38.47 ID WK8RQyZb0 兄さんの学校に着いたボクは、一目に知られず中に入れるルートを探った。 学校をぐるりと一周すると、弓道場のフェンスが破れているのを発見した。 誰にも見られないようにそっと中へ侵入する。しかし……。 「あれ、女の子がいるー」 「うわ、マジだ」 まずい、見つかった。弓道場の死角になっているところに、数人の高校生たちがたむろしていた。 全員タバコを吸っている。やばい、見るからに柄が悪い。 474 名前: ボクと兄さんと兄さんの彼女と 投稿日: 2007/09/09(日) 20 03 08.40 ID WK8RQyZb0 きっとこの人たちは抑圧されたことによるやり場の無い怒りが大人への反抗心を生んだ資本主義の犠牲者なのだろう。 「お、おいおい……無茶苦茶なこと言うな。そんな深く考えてねえよ」 「え……? ボク、声に出してた?」 「ああ。資本主義がどうのこうのってな」 不良たちは持っているタバコを足で踏み消し、ボクの周りに集まってきた。 い、嫌……! 犯される! 兄さんにも抱かれたこと無いのに! 「なあお前、一年生だろ? 良かったらさ、学校サボってカラオケ行かない?」 「カラオケ代くらいおごってやるからさ」 徐々に距離をつめられていく。ボクは胸の前で手を組み、ただ震えることしか出来なかった。 その時だった。 476 名前: ボクと兄さんと兄さんの彼女と 投稿日: 2007/09/09(日) 20 06 41.43 ID WK8RQyZb0 タッタッタッタ……。 「とお!」 「ふごっ!」 不良たちの一人が突然前のめりに倒れた。 後ろには一人の女――制服からして、この学校の生徒だ――が仁王立ちしていた。 「あんたらねえ、いい加減女の子の扱い覚えたほうがいいよ?」 女は呆れたように言った。この人数の不良たちを目の前にして、怖くは無いのだろうか? 477 名前: ボクと兄さんと兄さんの彼女と 投稿日: 2007/09/09(日) 20 09 43.89 ID WK8RQyZb0 「あ、晶、てめえ!」 「俺たちのナンパライフを邪魔するとは許さんぞ!」 「俺ら一応お前の先輩なんだから敬語使え! 敬語!」 「いてえよお……アバラいったよこれ……今度こそいった……」 「もう山崎邦生はいいよ……」 不良たちは、晶と呼ばれた女を囲んでいる。この人たち、リンチするつもりだ! 「ひ、卑怯だよ! 女の子相手にそんな人数で……!」 ボクがそう言うと、不良たちは軽く笑って、ぐっと親指を立てた。 「名も知らぬ一年生よ。俺たちの勇姿、忘れないでくれよ」 そう言って不良たちは、一斉に晶に向かって飛び出していった。 479 名前: ボクと兄さんと兄さんの彼女と 投稿日: 2007/09/09(日) 20 11 59.83 ID WK8RQyZb0 ――二分後。 「すいませんでした……猛省しております……」 「よし。許す」 晶は不良たちを軽く一蹴してしまった。 あの細い手足でどうやったらいかつい不良たちを倒せるのだろうか。不思議だ。 「アンタ大丈夫? 変なことされなかった?」 不良たちが足をひきずって退散した後、残っていたボクに向かって晶は言った。 「あ……はい。大丈夫です。ありがとうございました」 「よかった。別の奴がきても私の名前出せば大丈夫だから。私は二年生の晶。んじゃねー」 それだけ言うと晶は颯爽と去っていった。 あんな可愛い顔してヤンキー女だなんて、世の中見た目だけではわからないこともあるものだ。 健一兄さんが、ああいう人にひっかかっていなければ良いけど。 いい人みたいだったけど、ヤンキーは嫌いだもの。 482 名前: ボクと兄さんと兄さんの彼女と 投稿日: 2007/09/09(日) 20 14 42.91 ID WK8RQyZb0 昼休みの学校の中を、あてもなくうろついた。 兄さんのクラスは二年D組なのだが、どこにその教室があるかわからない。 一学年につきクラスが十個近くあり、校舎はいくつか棟にわかれている。 ボクは複数ある渡り廊下を何度も往復しながら、やっとのことで二年D組にまでたどり着いた。 でもどうしよう。いきなり女の格好、それも学校のセーラー服でやってきた弟を見て、兄さんはどう思うだろうか。 せめて学校の外ならば良いが、不法侵入までしてここまで来てしまった。 やはり学校の外で待ち伏せした方がいいかもしれない。 一度学校から出よう。そう思い、後ろを振り返ったその時だった。 ドンッ 急に振り返ったので、誰かとぶつかってしまった。反動でしりもちをつく。 483 名前: ボクと兄さんと兄さんの彼女と 投稿日: 2007/09/09(日) 20 16 35.90 ID WK8RQyZb0 「お、すまん」 低い男の声が上から降ってきた。先ほどのこともあり、また柄の悪い生徒かと思い身がすくんだ。 おしりをおさえるボクに手が差し出された。ゆっくりと手を伸ばし、その手につかまる。 「ご、ごめんなさい……」 そう言って顔をあげると……何ということでしょう。 そこにあったのはいかつい顔ではなく、爽やかなイケメンでした(ビフォーアフター風に)。 男なのに綺麗という表現が似合いそうな整った顔は、日焼けしていてとてもセクシーに見えた。 背はそこまで高くないが、体格がよく、引き締まった体は何か運動部に所属していると思われる。 まあ健一兄さんには遠く及ばないが、まだ中学生のボクにはとても大人っぽく素敵に見えた。 484 名前: ボクと兄さんと兄さんの彼女と 投稿日: 2007/09/09(日) 20 17 38.39 ID WK8RQyZb0 「お前二年生じゃないよな。一年がなんでこんなところにいるんだ?」 突然の質問に、ボクはとっさに健一兄さんの名前を出してしまった。 「健一?」 「そ、そうなんです。健一さんに、用事があったので……」 「ふーん。あいつなら屋上にいるよ。俺も今から行くとこ」 思わぬところから健一兄さんの場所を知ることができた。 もう迷わない。玉砕覚悟でアタックするのみだ! 「すみません。良かったら、ボクも一緒に行っても良いですか?」 「ん、いいよ」 胸の鼓動が高まっていくのを感じた。健一兄さんに会うのは一ヶ月ぶりだ。 しかし女の格好をして、化粧をして会うのはもちろん初めてだ。 ボクのこと、少しでも女として見てくれたらいいケド……。 485 名前: ボクと兄さんと兄さんの彼女と 投稿日: 2007/09/09(日) 20 19 21.41 ID WK8RQyZb0 次回予告 屋上で運命の出会いを果たす、健一と葵。 しかし健一の横にはあの女の姿があった。 火花を散らす、女と女(?)の戦い。 果たして勝つのはどちらか……! 来週もサービスサービス! ~to be continued~
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2k兄さん 誕生日: 2000/02/17(Windows 2000発売日) 2000/02/18(Windows 2000日本語版発売日) 主な活動場所: img/dat 概要: Windows OS擬人化ファミリーのNTママンの息子でいぬてぃの弟、2k、させ子、ほめ子、もそ子、ほめ男、むすぴの兄。 空気の読めない性格で無意識に地雷を踏み、場を乱す事も多い。その時に当人より周りの人間が迷惑することも多いが何故か憎めない。 解説: 【元ネタ】 マイクロソフトのOS Windows 2000の擬人化。 呼称としてよく用いられる2kとは、一般的にk(キロ)=1000であることからWindows 2000の略称として慣用的に用いられる(ニキロ等と呼ばれることは無いが)が、2kと区別するために兄さんをつけて呼ばれる。 最初に登場したOS息子で2kの彼氏だったが反対にあって兄に落ち着いた。 【二次裏での動向】 主にOS擬人化関連と帝国商事関連のスレに登場する。 2kによく世話を焼かれていたが彼女が虐待されたときには「」達に反旗を翻し、守ろうとするマスクドバルカンと戦うことになり、CEが「」の尿道攻めをするという仲裁で和解した。父であるビル・ゲイツを2度殺した唯一のOSキャラでもある。 Me坊やむすぴとは仲が良くて特訓を影から見守ったり、ほめ男にはときどき訳の分からないアドバイスをしたりする。 勤めている帝国商事の同僚である営業石とは親友で、一緒に路上でギターを演奏したり騒動に巻き込んだりしている。その言動から仕事上でトラブルを起こす原因となるも、営業石や平苺(未)のフォローによって事なきを得ている。 本当は事務処理能力をはじめ戦闘力も高く、10~15メートルの距離からビール瓶の手刀切りができるが宴会芸にしか使わない等、間違った方に発揮する機会が多い。 ソナタ先生と知り合った際に「大事な友人として」指輪を贈って彼女に婚約指輪と誤解され、窓と林檎両OS家を巻き込んだ大騒ぎになったが実年齢が未成年だったため、13年後に彼女に相手が見つからなかった時はもう一度改めて話し合うことになった。 会社帰りによく行くBARしもんハートの女主人大銀醸に一目惚れしてプロボーズしたこともあったが、反対する多くの「」の乱入によって有耶無耶になった事もある。 また、女装したピッツァーニから言い寄られてもいる。 「ここは兄さんに任せてもらおうか」 カテゴリ: OS擬人化 関連項目: 2k いぬてぃ させ子 ほめ子 ほめ男 むすぴ 関連リンク: 擬人化OS保管庫2あぷろだ (OS息子→Windows 2000) 上に戻る memo: 訂正、追加情報等。 名前 コメント 最終更新日:2010年06月12日 (土) 19時34分49秒
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オクレ兄さん(おくれにいさん) 「ちぃ!眼中にないってかよ、俺は!!」 K様の眼中にはない我らがアイドル、オクレ兄さん。 盗んだガンダムで走り出したエクステンデッドな兄さん。 兄さんが「馬鹿をやれよ」なんて言うものだから夫妻が馬鹿をやってしまった。 BW@「あんた誰?」
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275 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/05/29(金) 14 31 12 ID ??? セイラ「昔の兄さんはストイックだったのに、いつの間にあんなにヘタレに……」 アムロ「飲みすぎると毒ですよ。流石にマ○コンかつロ○コンになるとは思いませんでしたが」 ララァ(時の流れは残酷ですね) シャア「認めたくないものだな、若さ故の過ちで今を酷評されるというのは……」 277 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/05/29(金) 19 01 03 ID ??? 275 ガルマ「いやいや、シャアのアレは、真面目でストイック過ぎたのが原因だね」 アムロ「ガルマさん! こちらにいらっしゃるのは珍しいですね」 ガルマ「イセリナが父君と水入らずでね。 こちらも偶には羽を伸ばさないと」 セイラ「あの…兄さんの原因って?」 ガルマ「うん、ストレスが溜まり過ぎて、欲求に対する姿勢が180度変わってしまったのさ。 もっと気楽にガス抜き出来てればよかったんだけど」 アムロ「…つまり、抑圧されたストレスに耐え切れず、 欲望に対して忠実すぎる人物になってしまった、と…」 ガルマ「そう言う事だと、僕は見ている。 もう少し、学生時代に連れ回してれば良かったのかと、今でも思う時があるよ」 ララァ『遊び人な大佐は、あんまり見たくないかも?』 セイラ「…どっちにしても、ロクな兄じゃない訳ですね」クイッ シャア「くすん…」 278 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/05/29(金) 20 03 25 ID ??? 277 ナナイ「今の大佐がどういう人物であれ、今という状況は『今までの積み重ね』の上に成り立っています。 そのうちどれか、一つだけ違っても今と言う状況にはなりません」 シャア「蒼い狸が『未来は変わらない』とか言っていたが…」 ナナイ「ファンタジィはファンタジィです。現実と混同なさらないで下さい」 シャア「メタ発言は止めておけ……」 ナナイ「……まぁ。私は今が幸せですし、今の大佐が一番お好きです。それではいけないのですか?」 シャア「……すまないな」 ナナイ「ただ…少々治して欲しい所はありますが……」 シャア「くっ……」
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471 名前:アムロ兄さん復活計画 1/7 :2012/07/28(土) 22 37 26.53 ID ??? これは、セレーネが15歳の時。アムロがララァを失って腑抜けになっていたころのお話。 気に入らなかったらパラレルにしてね。 セレーネ「にいさん、兄さんったら!」 アムロ「…なんだよ」 セレーネ「なんだよ、じゃないでしょう! 今日も学校行かないつもり!?」 アムロ「どうでもいいだろ。何もやる気がしないんだ」 セレーネ「ララァさんが亡くなってショックなのはわかるけど、いい加減シャキッとしなよ!」 アムロ「うるさい! お前に何が――!」 キョウジ「二人とも、喧嘩はよせ」 セレーネ「キョウジ?」 アムロ「キョウジ君か。無断でうちに入るのは、あまり行儀がいいとは言えないな」 キョウジ「ちゃんと先輩の弟から同意は得ました。無断ではありません」 セレーネ「ドモンね。あの弱虫、余計なことを…」 キョウジ「まったく、ドモンが泣きながらうちに来たから何事かと思えば…セレーネ、君も学校だろう。そろそろ支度しなければ遅れるぞ」 セレーネ「このへタレ兄さんが立ち直ったら今すぐにでも支度するわよ!」 アムロ「なんだと…!」 キョウジ「いい加減にしろと言っているんだ!!」 セレーネ「う…」 キョウジ「アムロさんは放っておけ。今は学校だ。いいな、セレーネ」 セレーネ「偉そうに…」 キョウジ「返事は?」 セレーネ「はぁい…」 キョウジ「アムロ先輩も、それでよろしいですね?」 アムロ「…ああ。すまない」 キョウジ「気にしないでください」 472 名前:アムロ兄さん復活計画 2/7 :2012/07/28(土) 22 37 59.85 ID ??? セレーネ「だからさ、あんなヘボい兄さん見たくないのよ。ちょっとくらい発破かけたっていいじゃない! 何がいけないのよ!」 昼休み。怒りにまかせてばんばんと机をたたいて、マリューに不満をぶつける。 マリュー「…気持ちはわかるけど。弟さんいっぱいいるんでしょ? キョウジくんの判断は間違ってないと思うわ」 セレーネ「そんなの、シローがどうにかしてくれるわよ。いつもいるんだかいないんだかよくわかんないけどマイもいるし」 マリュー「十二歳に頼るってどうなのよ…?」 ムウ「よう、セレーネちゃんにマリューちゃん! そんなに怖い顔してどうしたのよ?」 セレーネ「モテないあんたに話してもわかんないでしょ」 ムウ「あ、ひでぇな。俺だって彼女の一人や二人…」 マリュー「あら、いるの?」 ムウ「ときメモで作ったり、したかなー…なんて」 マリュー「…どうしようもないわね」 ムウ「みんな照れてるだけだって! じゃなきゃこんなイケメンをほっとくわけがないだろ!」 セレーネ「うわぁ…」 ムウ「引くなよ! …ああ、俺は二人だって三人だって受け入れる準備があるというのに。希望者は照れずに来てほしいね」 セレーネ「私はお断りね。あんた頭軽そうだし」 ムウ「連邦校の鷹と呼ばれたこの俺の頭が軽い? 馬鹿なことを言わないでほしいな」 セレーネ「じゃ、これ解いて」 ムウ「………なんだい、これは」 セレーネ「連邦工科大学の入試問題。言っておくけど、兄さんや私、それにマイだって解けるわ」 ムウ「…君の家の人間は本当に化け物ぞろいだな。将来が恐ろしいよ…」 セレーネ「そんなに難しいかしら。ねえキョウジ。これ解いてみてよ」 キョウジ「なに? ………(カリカリ)これでいいか?」 セレーネ「おっけーおっけー。うん、全問正解。さすがね」 キョウジ「ふっ。ほめても何も出ないぞ」 ムウ「…なんだろうなー。わからないのが当たり前なのに、俺がすっごい出来が悪いように感じるのは」 マリュー「同情するわ」 473 名前:アムロ兄さん復活計画 3/7 :2012/07/28(土) 22 39 01.05 ID ??? モンシア「フラガ、ちょっと来てくれや」 ムウ「あ? 俺は女性陣と楽しいお話をするのに忙し」 モンシア「うっせえ! 早く来い!」 ベイト「…すみませんね、しばらくこの男を借りますよ」 ムウ「おい離せ! 俺はもっと青春を」 ベイト「友情も青春のうち。めいっぱい謳歌しようではありませんか」 ムウ「いやいや。マリューちゃんもセレーネちゃんも、俺がいないと寂しいよな?」 ベイト「そうなのですか?」 セレーネ「別に」 マリュー「同じく。ベイトも、別に断らなくていいわよ。勝手に持っていっていいわ」 ムウ「うわあああああ…」ズルズル セレーネ「ま、馬鹿はおいといて、話の続きよ」 キョウジ「アムロ先輩は、放っておくのが一番だと思うが」 セレーネ「いやよ! どうにか元気にさせなきゃ…」 マリュー「アムロ先輩の友達は? 何か元気づけられないかしら」 キョウジ「彼の親友…たしか、新聞部にカイ・シデンという男がいたな」 セレーネ「よし、行きましょう!」 マリュー「え、授業は!?」 セレーネ「そんなことはどうでもいい!」 キョウジ「よくないだろう! 放課後だ、放課後!」 474 名前:アムロ兄さん復活計画 4/7 :2012/07/28(土) 22 40 02.09 ID ??? 放課後。 セレーネ「終わった! 行くわよ、キョウジ!」 キョウジ「ああ。ラミアスはどうする」 マリュー「私は課題があるから。今度、結果聞かせてね」 ムウ「俺はついていくぜ!」 キョウジ「モンシアからは解放されたのか?」 ムウ「当然。なんか知らないけどさ、早く行こ」 ベイト「お待ちなさい。モンシアが呼んでいます」 ムウ「い、行かねーって! 俺はマリューたちと一緒にだな」 ベイト「そう言わず。我々と一緒に、ラグビーで汗を流そうではありませんか」 ムウ「やだね! 暑っ苦しい男どもの集団とがっぷり組み合うなんてお断りだ!」 ベイト「我がラグビー部も人手不足でして。あなたがいないと練習もろくにできないのです」 ムウ「他の奴を誘えよ!」 ベイト「モンシアいわく、モテない仲間のあなたが女性と一緒にいるというのが気に食わないそうです。私も同感ですが」 ムウ「それが本音かよ! 離せ! は、な、せぇぇぇぇ!」ズルズル キョウジ「…どうする?」 セレーネ「ほっといて行きましょ。面倒なだけだし」 キョウジ(不憫な…) 475 名前:アムロ兄さん復活計画 5/7 :2012/07/28(土) 22 40 42.26 ID ??? カイ「それで、俺のところを訪ねてきたわけか」 セレーネ「そうです。何か、兄さんに元気を出させる方法って、ありませんか?」 カイ「…ああいうのは、単純な慰めじゃ効果が薄いんだ。他人がどうこうして、元気を出させるのは難しい」 セレーネ「そこをなんとかできませんか?」 カイ「ほっとくって選択肢はないのかよ? 大体のことはほっとけば時間が勝手に解決してくれるもんだ」 セレーネ「だめ。…あんな兄さんは、兄さんじゃありません」 カイ「そうかい。ま、そういうことなら考えがないわけでもない」 セレーネ「どんな!?」 カイ「ま、ま、落ち着けよ。お前、アムロのライバル…シャア・アズナブルを知ってるか?」 セレーネ「はい。話はよく聞いてます。兄さん、すごく嫌ってるみたいですけど」 キョウジ「先日、BAR『ア・バオア・クー』でアムロ氏と激突して、敗北したという話だが」 カイ「そうだ。そいつを使う」 セレーネ「はぁ?」 カイ「つまりだな」ゴニョゴニョ… セレーネ「…ほほう」 477 名前:アムロ兄さん復活計画 6/7 :2012/07/28(土) 22 55 34.41 ID ??? アムロ「…なんだよ」 セレーネ「兄さんがそんなんだから話せなかったんだけど…やっぱり、産む前にちゃんと言わなきゃいけないと思って」 アムロ「だから何を――って、産む!?」 セレーネ「そう。私、ある人と付き合ってて…それで」 アムロ「待て待て待て! お前はまだ高校一年だろう!? まだ早い!」 セレーネ「でも仕方ないじゃない。できちゃったんだから」 アムロ「あ、相手! 相手は誰だ!? キョウジくんか!? それとも――」 セレーネ「シャアさん」 アムロ「なん…だと…?」 シャア「やあ、お邪魔するぞ」 アムロ「貴様…なぜここに…」 シャア「私のフィアンセが、おなかにいる子について君に報告をするという。孕ませたからには責任を取らねばならんだろう? 君に挨拶をと」 アムロ「な、な…!」 シャア「そういうわけだから、これからもよろしく頼むよ、"お義兄さん"」 アムロ「………けるな」 シャア「何かね。聞こえないぞ」 アムロ「ふざけるなぁぁぁぁぁぁ!! 貴様ごときにセレーネをくれてやるものか!」 シャア「腑抜けと化した君が私を倒せると思うのかね? 今度のジオングは一味違うぞ!」 アムロ「上等だ! 表へ出ろ!」 479 名前:アムロ兄さん復活計画 7/7 :2012/07/28(土) 23 01 39.95 ID ??? 連投+ばいさる規制。ここまで長いの投稿するのは初めてだったから加減がわからなかった。迷惑かけて申し訳ない。 支援ありがとう。 カイ「成功だな」 セレーネ「…ここまでうまくいくなんて」 カイ「へっへっへ。いい記事になりそうだぜ。これで少しは元気になるだろ」 キョウジ「…元気にはなるでしょうけど、これでいいんですか?」 カイ「ま、最低でも気分転換にはなるさ。シャアも結構ノリノリで引き受けてくれたしな」 キョウジ(しかし、ここまで信じるとは…『全部嘘でシャア氏もグルだった』と知ったらどうなるんだ) セレーネ「カイさん、今回はありがとうございました」 カイ「いいってことよ。俺も、いつものメンバーがいないと寂しいんだ」 シャア『ふっ、その程度で終わりか!』 アムロ『まだだ! お前を倒すまでは終われない!』
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登録日:2018/09/01 (土) 18 22 59 更新日:2023/06/28 Wed 10 52 38NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 あるあるネタ ギャグマンガ日和 ニューヨーク ニート ネガティブ 三重県 伊勢神宮 岐阜県 旅お兄さん 旅行 日和三大ニート 江ノ島 神奈川県 豆腐メンタル 郡上八幡 『旅お兄さん』とはギャグマンガ日和に登場するキャラクターおよび彼を主役としたシリーズ物の1つ。 【概要】 28歳の無職の青年が様々な観光スポットをレポートする日本国内旅行の記録。 ……の筈だったのだが、途中でトラブルに見舞われネガティブ思考が徐々に肥大化した末、キレて旅行を中止するというショートストーリーである。 【旅行先一覧】 ◇伊勢神宮 記念すべき第一回。新幹線で名古屋まで来た所から始まり、近鉄特急で伊勢市駅で降りた所でお腹が痛くなってトイレに行く。 伊勢神宮へ行く直前で腹痛に見舞われるというアクシデントが起こるのだが、「神様に嫌われているのではないかと」思い込んでしまう。 というのも以前明治神宮に来た時に入り口でまつ毛が目に入って痛い思いをした為、神宮の神の嫌がらせと感じてしまったのである。 そこから 28歳で定職に就けず、無職のまま。 信号ですぐに赤に引っかかる。 今まで彼女が出来たことがない。 と今までの不幸まで神様のせいにし始める。 彼女も出来ず些細な怪我や歯槽膿漏で治療費が飛ぶ、こうして口臭で更に彼女が出来なくなるというネガティブ思考の連鎖が続く。 最終的にキレて旅行を中止する。 旅お兄さんの不幸を神様のせいにするという滑稽さもそうだが、 些細なトラブルでネガティブ思考が肥大化し、楽しいはずの旅行が一気に楽しくなくなるというあるあるネタが描写される ◇江ノ島 湘南の江ノ島を訪れた旅お兄さん。 展望灯台を訪れる予定だが、途中でエスカーというエスカレーターに関してトラブル発生してしまう。 エスカーが有料だと知らずに運賃を払ってしまい灯台の入場料が無くなってしまう。 ところがエスカーに乗ってる最中に階段に変更しようと思い係の人にエスカー代の返金を要求してきた。 当然の事ながらエスカーに乗ったので不可能であるのだが……、 「だから! そしたら灯台に登るお金が無いって言ってんのに……わかんない人だな!」 次に一回階段で1番下のエスカー乗り場まで下りて返金するように要求する。 当然ながらそんな無意味な事をしても返金は認めてもらえないのだが……、 「だから! 下に下りたら乗ってないのと同じことだろ!」 支離滅裂な言い争いの末に、係の人から灯台は逃げませんから次の機会にまた起こし下さいと言われる。 「逃げるわ! また来たらその分電車賃がサイフから逃げるわ!」 今回はニート故の異常な金銭感覚が垣間見えるエピソードであった。 そもそもそうなる前に料金システム等を事前に調べておけば、このような事態にならなかったのでは? ◇郡上八幡 岐阜県郡上八幡を訪れた旅お兄さん。日本三大盆踊りの一つ郡上踊りの徹夜踊りのイベントを見に来たという。 これまであんなに嫌な思いをしてきたというのによく懲りないものである しかし作中ではホテルをチェックアウトして今から帰る所だと言う。しかも昨日はひどい豪雨でイベントは中止になってしまった模様。 それでも旅お兄さんは大雨の中を歩き回り踊る人を探していたが……。 「踊っていないんだ! 誰一人!」 ヘトヘトで宿に戻り、そこの主人に豪雨でイベントは中止となったと笑いながら聞かされる。 「笑うな! 何一つ面白くないのに!」 次の日は快晴であり、通常通り郡上踊りが開催される予定だが、宿泊費も無く帰る電車の時間の都合で旅行は終了となってしまう。 「終われるか! 何で昨日来た僕が踊り見れなくて今日来た人は見れるんだよ! ザケんな!」 「雨でもおどればいいだけだろうが!」 悪天候の影響で楽しみにしていたイベントが中止になり、費用や時間の都合で振替えが出来ないという旅行あるあるを皮肉ったエピソードである。 ◇ニューヨーク シリーズ初の国外旅行。パスポートの申請の為にパスポートセンターを訪れる所からスタート。 しかし総合的な費用が10万2千円しか用意しておらずパスポートの申請の時点で予算オーバー(*1)してしまい「これだったら国内旅行に回した方が良い」と考え計画倒れとなってしまう。 そもそも定職にも就いてもないのに豪華な海外旅行をしようという考え自体甘過ぎる そこからスーパーマーケットでのアルバイトの経験談が始まる。 スーパーの店長が「動きが遅い、声が小さい、覚えが悪い、愛想が悪い」等の小言が多いが、当の本人は商品の陳列に専念しているのに対し、 「自分でやれ!」 レジ打ちで2万円程のミスを出した時に「2万円の利益を出すのにどれだけ物を売らないといけないのか……」と説教されたが、 5時間立ちっぱなしでレジ打ちして疲れているのに当の店長は商品の陳列でしゃがむ機会が多いことに対し、 「オレは旅に比重を置いてんだ! レジ打ちが下手でもしょうがないだろ!」 バイト先は時給が安く、店長はクソ野朗で、同業者はおばさんばかりで、同い年ぐらいの女子が居ないという理由で10万稼いだ時点で辞めてしまう。 そこから彼女が出来ない事に苛立ちながら、帽子の天ボタンを引き千切る。 旅お兄さんの労働意欲のなさが改めてわかるエピソードとなった。 ブラック企業で働く社畜の怒りの伝わるエピソード……とも紹介したいところだが、お兄さんのレベルが低すぎるので判断は難しい。 最後は車に轢かれて跳ね飛ばされるシーンで終了。 皮肉にもこのエピソードが無印最後の登場であった。 ◇江ノ島(二回目) GBに入って再び江の島を訪れた旅お兄さん。 入口にある鳥居を通過した矢先に通例のトラブルが発生する。 お兄さんが週三日のアルバイトで購入した安物故にバッテリー持ちが悪いからなのか、それとも予備バッテリーを用意できなかったのかデジカメの充電が切れてしまった。 この先良い物を見ても写真撮影が出来ずカメラが使えない事を悔やみ、 その度に心のカメラに収めればいいと自分に言い聞かせるが・・・ 「心にカメラなんか無いわ!」 また今日は気温が暑くなる事を想定して薄着で来たのだが、日陰に入ると涼しくなり夕方には更に冷え込むそうで・・・ 「カゼひくわ!」 脱ぎ着しやすい上着を用意しておけばよいのでは 結局いつも通り今回のトラブルも神様の仕業だと思い込み、キレて旅行を中止してしまう。 今回は旅行の持ち物の準備不足が目立つ回であった。 追記・修正は旅行のプランをしっかり立てられる人がお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 10万2千円でパスポート1万1千円なら問題無くね? -- 名無しさん (2018-09-01 18 29 54) ↑飛行機代や宿泊費、その他諸々含めると10万円2千円では足りない。せいぜい20万〜30万円くらい無いと。 -- 名無しさん (2018-09-02 07 29 58) ↑でもパスポート申請時点では予算はオーバーしてないよね? -- 名無しさん (2018-09-02 17 30 42) なんかもう冒頭部分があるあるすぎるw -- 名無しさん (2018-09-03 15 08 59) 何で冒頭部分削除されたの? -- 名無しさん (2019-11-22 19 17 24) 4↑補足すると飛行機はビジネスクラスを予定してたようで、それを踏まえると費用が半分以上削がれてしまう。 -- 名無しさん (2020-05-13 12 55 47) 名前 コメント
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「ちょっとなにこの駅弁めっちゃマズイし!! もう最悪!!」 「半分以上食べてから文句を言うことも無いだろ……ほら、そんなにイヤなら代えてやるよ」 「はあ? 兄さんの食べかけとかキモくて喰えねえし!!」 仲睦まじいとは言いがたい兄妹が、電車の席に向かい合わせで座って買ったばかりの駅弁を食べていた。 京都から一路東京へと向かうことにしたKAITOとLilyだったが、新幹線がつかまえられなかったためとりあえず特急で手近な駅まで移動することにしたのだ。 「てゆーかなんで東京なワケ? どうせなら実家のある札幌まで戻ったほうが良いってもんじゃないの?」 Lilyが、彼女から見れば当然の疑問を口にする。 「それは……」 「まさか兄さんが聞いたとか言う、幻聴かもしれない変な声の言ってたことを真に受けるつもりなの?」 そういう言い方をされると言葉に詰まってしまう。 自分だってあの声のことまでは全面的に信じていいかどうかは疑問に思っている。 だが、とにかく今は東京に行かなくてはいけないという気がする。 「別に無理に俺に付き合うことは無いよ、Lilyは札幌まで戻ればいい」 「ちょっと、そういう言い方する!? わざわざ付き合ってあげてるのに……」 Lilyが掴みかからんばかりの勢いで食って掛かった、まさにその時…… 「まさかこんなとこで会うなんてねえ……これはついてる、かな? 恨みを晴らすチャンスがこんなに早く転がりこんでくるなんてさ」 少女のものには違いないが、背筋が凍りそうなほど殺意を帯びた声。 その少女はKAITOから見れば正面、Lilyから見れば背後の通路に立っていた。 振向いたLilyの目に入ったのは、一見小学校高学年くらいの少女。しかしセーラー服を着ていることからもう少し年上らしい。 その隣には、彼女と『組』を作っているらしい男も立っている。 「は? 何アンタ、アンタまで兄さんに因縁つける気?」 目元に泣き黒子のある少女はLilyの問いかけは完全に無視してKAITOに一歩一歩近寄っていった。 「私のこと忘れちゃった? あんたに捕まって解剖されて、そのまま殺された泉こなただよ」 KAITOの目に驚愕が浮かぶ。またしても記憶にないこと。 なるべく考えないようにしていた先ほどの群集のセリフも脳裏に蘇ってくる。 『この人殺し!!』 『あれだけ残虐なことをしておいて……』 『俺たちはお前を絶対に許さない!!』 「何その顔? ひょっとして平行世界の別人? でも例えそうだとしても許せないけどね…… 私たちを殺したことだけじゃないよ。そもそも全てはあんたが聖杯戦争なんかを始めたから起こったことなんだよ? そのせいでつかさも、ゆーちゃんも、かがみんも、みんな……」 こなたは明らかに冷静さを欠いた目でそう告げると、背中に隠していた斧を見せ付けるように振りかざした。 咄嗟にLilyがKAITOを椅子から突き飛ばした。椅子は斧によって一刀両断される。 「ちょっとちょっと一体何のマネなわけ!? いまどきヤンデレなんて流行らないんですけどー!!」 「黙れ!! あんたに想像できるの? 目の前で友達が死んでいくのを見るのがどんな気持ちか…… そして、友達と殺し合いをすることがどんな気持ちなのか!! 私は絶対に許さない!!」 「ちょ、ちょっと泉さん、ここは少し落ち着いて……」 こなたと組を作っていた男が止めようとする。が、その首は即座に斧によって撥ねられた。 「うるさい、邪魔するな!!」 座席の上に男の首が転がる。 「っ……兄さん、こっち!!」 LilyはKAITOを突き飛ばすようにしながら隣の車両へと走る。 「逃がさないよ!! 妹のお尻を叩くのが好きな変態の癖に何守られてるのさ!!」 狭い通路では思うようには斧を振れない。こなたは舌打ちをしながらも斧を引きずってその後を追う。 「ほら兄さん、何呆けてんのよ!!」 隣の車両に逃げ込んだ二人だったが、このまま逃げてもいずれ追い詰められるのはわかっている。 だがKAITOはもはや『今、どうするべきか』など考えることはできなかった。 (俺が人殺しを……もしかして本当に……いやそんなハズは……でも…… 解剖? あの女の子を? それに聖杯戦争? 妹のお尻を叩くのが好きな変態? わからない、わからない、わからない、わからない、もう、どうにでもなってくれ……) ――『やれやれ情けないねえ。仮にもあいつとは同一人物とは思えんなあ』 「なっ!!」 またあの声だ。しかし今度の声の主はさっきのそれとは違った。 ――『大丈夫、兄さんならきっとなんとかできますよ』 次に聞こえたのはまたしても別人の声。しかもその声には聞き覚えがあった。 「その声は……まさか……」 「兄さん、来るわよ!!」 Lilyの声で我に返った。見ると彼女は自分をかばうように車両の出入り口の前に立っている。 (そうだ、今の声はあくまで幻聴。俺は今、俺にできることをしないといけないんだ!!) 「Lily、そこをどけ!!」 「え?」 彼女が振向くと、そこには氷の剣を構えた兄の姿があった。 KAITOは妹を座席の上に突き飛ばすとドアの前に立つ。チャンスはおそらく一度きり。 そう、あの少女がこの扉を開けるその瞬間―― 「覚悟はでき――」 扉が開いた、それとほぼ同時にドアの隙間に剣の切っ先を滑り込ませる。 その切っ先はこなたの鳩尾を突いた。 「ぐ……そん、な……」 斧を大きく振りかぶっていたこなたは、そのまま斧の重さに引きずられるようにして後方に倒れた。 KAITOは大きく肩と腕を震わせながら激しく息を吐く。 指が硬直して離せない。人を指した時の感触が忘れられない。 さっきは相手がモンスターだったから良かった。しかし今度はどうだ? 相手は年端もいかない少女じゃないか。 「この……殺人鬼め……」 少女は口から血を吐きながら恨みがましくKAITOの顔を見上げる。 「ほ、本当に思いだせないのなら教えてあげるよ……あんたは自分の都合で何人もの人を巻き込んだ殺人ゲームを始め、 罪も無い人を何千人も殺し、災害を起こして更に何百万人も殺し、そして自分の家族まで殺した…… 最悪の……殺人者なんだよ……」 そう言い終えると、少女は動かなくなった。 他に乗客はいないのか、騒ぎを聞いて駆けつける者などいなかった。 KAITOとLilyは血痕を前にして無言で佇んでいた。 「兄さん……」 「これで証明されたな……俺は確かに殺人犯だ……少なくとも、ここで一人の人を殺した、な」 幽鬼のような声でそう呟くと、ふらふらとさらに前の車両に向かって歩き出す。 「俺は次の駅で降りる……お前は好きなとこに行ってくれ……もう俺みたいな殺人犯に関わりたくないだろ?」 もう、罵られようがどうされようが文句は言えない。家族に合わせる顔も無い。 「ばっっっっっっかじゃないの!!」 後ろから思いっきり首を絞められた。 「ちょ、落ちる落ちる落ちる!!」 思わず素で苦しがるKAITOの耳元でLilyはわめき散らすように言った。 「人殺しだろうがなんだろうが、兄さんは兄さんに違いないでしょうが!! それに兄さんは殺人鬼なんかじゃないわよ!! 私のこと守ってくれたんでしょうが!!」 KAITOが振向くと、妹の目には涙が溜まっていた。 【一日目・0時45分/滋賀/天候・嵐】 【KAITO@VOCALOID】 【状態】疲労(大) 【装備】ヴォーパルソード@テイルズオブシンフォニア 【道具】支給品一式 【思考】 1.…… 2.生きて家族に会いたい 3.東京へ向かう ※七期とは別人です。 【Lily@VOCALOID】 【状態】健康 【装備】穴抜けの紐@ポケットモンスター×2 【道具】支給品一式 【思考】 1.KAITOと一緒に行動する 【タケシ@ポケットモンスター 死亡確認】 【泉こなた@らき☆すた 死亡確認】 ※泉こなたが持っていた斧@金太郎は車両内に落ちてます